先日行われた「音系・メディアミックス同人即売会(M3)」にて、新型electribe(海外ではELECTRIBE2とか呼ばれているみたいです)が展示されていました。これは、毎回企業として参加しているKORGブースで展示されていたもの。electribe.jpとしては、この機会を逃すわけにはいきません。早速触ってきました!!!。既存のELECTRIBEとはかなり操作系が変わっているので、最初は戸惑いましたが、15分ほどで慣れる事ができました。「リアルタイムに、音を弄っていく感覚」は健在で、むしろ大きめのパットによる入力が可能になりさらにパワーアップしました。
人が並んだり消えたりするなか、がんばって30分ほど弄って判ったことを。
■ボリュームと、ロータリーエンコーダ
つまみは、切りかきのある一回り小さいつまみがボリューム(最小7時の方向から最大5時の方向まで300度ほど回るつまみ)、切りかきのない一回り大きいのがロータリーエンコーダ(際限なくぐるぐる回るつまみ)です。つまり
・際限なく回る
ディスプレイ右脇のメニュー用のつまみ、Oscillator、Filter。Modulation、InsertFx
・限界以上回らない
上記以外。
気になるのは、FilterのつまみがどうやらDepthなですが、これがロータリーエンコーダってこと。一気に上げ下げするにはちょっと難しい仕様です(shift押しながら回せば、一気に上げ下げは可能です、分解能はさておき)
■パート選択
パート選択はパートキーを押してから、下部の16個あるパットで選択できます。パートキーには左右あるのでこれをカーソルキーの様に使うことも出来ます。青が今選択中のパートで、赤がそのタイミングで鳴ったパート
■「Part」~「Chord」
パットの上にある「part mute」~「chord」なのですが、これらでパットの機能を選択できるようです。
- 「<Part」「Part>」:パートの選択(16個パートがある事になります)
- 「Part Mute」:パートのON/OFF。shift押しながら「Part Mute」でミュートの解除
- 「Part Erase」:パットを押している間に鳴っている、そのパートのシーケンスデータの音符を削除できます。
- 「Trigger」:パットに割り当てた音が鳴ります。MPCみたいな使い方が出来る!シンセパートは特定の音が鳴るみたいです。
- 「Sequencer」:パットを16分音符のマス目に見立ててエディット出来ます。EMXの使い方です。順序は上段→下段
- 「keybord」:パットをキーボードに見立ててリアルタイム入力出来ます。どこがド(C)になるのかは判らず。キーとスケールの設定項目はありましたが中身見る前に時間切れ。
- 「Chord」:コード入力できます。この辺もちょっと使い方判らず
■右下のパッドは同時に鳴らない?
右下の13・14と、15・16番目のパットに割り当てた音は、デフォルトでは同時に鳴りません。EMXの6A-6B、7A-7Bと同じ。ただこれ、グローバルセッティングで解除可能だそうです(@Yasushi_Kさん)
新electribeの13-14、15-16パートはデフォルトでalternative(二者択一)設定になっているだけで同時に鳴らないわけではないです。これはGLOBALで解除してWRITEしておけばオフがデフォルトに。ちゃんと東京・大阪・名古屋・福岡の楽器屋さんには研修済!
— yasushi.k (@Yasushi_K) October 26, 2014
■最大長は64step
Amp/EGの下にある「1」~「4」のキーが、小節を表している様です。青LEDが「今鳴ってる小節」赤LEDが「今編集中の小節」。16step × 4で、最大64step。LENGTHはやっぱりメニューの中にありましたが、再生中に変更が可能でした(EMXでは再生を止める必要があった)
■5万円。
その場においてあったチラシに、しれっと価格が書いてありました。ごまんえん。実売は幾らぐらいでしょうね。
ざっとみたところはこの程度です。気になったのは、ほとんどのボタンの大きさが均一の為、押し間違いや混乱がありそうだというあたり(特に、part eraseが指1本でできてしまうのはちょっと怖い、shiftキーが他のボタンに埋もれてて、素早い操作には向かないと思った)でしょうか。
ディスプレイが大きく、見やすくなったのは本当にすばらしいです。音色選択にカテゴリがあるのも、初心者には嬉しいなー。
electribeは、50,000円で11月上旬発売予定です。
興味のある方は是非 11/12日、「electribe workshop」へお越しください。実機、いじれます!