volca fm 2016年3月下旬つまり今週末、発売。

4月はELECTRIBER vol.1あるよの螢屋です。漠然と3月下旬発売予定、とされていたKORG volca fmが今週末より発売されるぽいです。ぽいぽいポイっぽい。

KORG volca fm

以前のパターンだと土曜日発売が多く、それならば3月26日ということになるんですが、ざっと通販サイトを検索した限りでは入荷・販売開始日は明確に出てないところが多く、一部で3月27日の日曜日になってるとこがありました。まあどっちにしろ既にKORGからの出荷は始まっていると思われます。ネットでは予約もあらかた埋ってる様子で、当日は(って今回はその日付があんま明確じゃないんですが)、店頭予約の残りがどれくらい出るかというところ。次の入荷は1ヶ月後くらいというのも見かけました。僕はこっちを待ちたいと思います、てか検索するだけで疲れました。

volca fm自体の前評判でちょくちょく見かけるのは「6オペでDX7互換スゲー」→「しかもえらい安い」→「でも3音ポリ」という一連の流れ。しかしelectribe.jp的に、volcaはフツー3音。肝心の音色とそのプレイ中変化力は公式デモ動画で十分感じ取れます。我々がむしろ注目したいのは、今までのvolcaにシーケンスの面で追加があること。ワーク・アクティブ・ステップ、アルペジエーター、パターンチェインですね。前二者は、テクノなどのダンスミュージックや、DJ的なプレイに効果的なはず。後者は、今まで非常に困難だった1小節を越える(2小節以上の)リフをリアルタイムプレイで扱えるようになるわけで、これは非常にありがたいですね、僕が。ハウス系のリフは2〜4小節がベーシックになるので。あとmonotribeたくさんの人としてお馴染みのbakaoscさんがよくやってるvolcaネタ曲シリーズ(ほとんど1小節ごとにパターンを手動で切り替えてる)がどうなるのか楽しみです。

ところでアルペジエーターはツマミ操作が入るようなので幾分無理でしょうが、ワーク・アクティブ・ステップとパターンチェインは既存volcaにも新ver.ファームウェアとして是非バックポートしていただきたいですね。いやほらfmだけパターンチェインじゃ同期させたら他のvolcaが追随できないじゃないスかー。どうかよろしくお願いします(誰とは無しに)。

あ、次の記事はまたELECTRIBER vol.1に戻ります。

KORG SQ-1 発表

艦これ第3話で何かあったらしく、まだ録画観てないのでTLを追ってない私が螢屋です。NAMM 2015でKORGよりSQ-1, MS-20M Kit, KAOSS DJ, kaossilatro 2S, ARP ODYSSEYなどが発表されました。差し当たってELECTRIBE Life的に最も影響の大きいSQ-1についてこの記事で書きます。

KORG SQ-1

SQ-1はvolca的なインタフェースと可搬性を持つステップシーケンサー。volca的、というのは見た目の印象だけでなく、ユーザインタフェース(ツマミやボタンやランプなどのユーザが操作したりユーザへ伝えたりする部分)と、コネクションインタフェース(接続端子)にも及びます。また機能もシンプルなので、ステップシーケンサーというものを知っている、使ったことがあるならば、パネルを見ただけで使えるでしょう。またステップシーケンサーの経験がなくとも、volcaが使えるほどの人なら、ボタンで8分音符のオン/オフ、ツマミで音程、これの1小節分が2系統あると分かれば、触ってすぐ理解できるでしょう。

基本スペック的な所で言うと、8ステップがA/Bの2系統。シーケンスモードが通常の巡航の他に往復やランダム、A/Bを組み合わせて16ステップとして使用できる他、B系統でDUTY(たぶんゲートの開閉率、どんくらいスタッカートかレガートか)やSLIDE(ポルタメント)の指定も出来るようです。またボタンモードの切替表示にはGATE ON/OFFの他にmonotribe/volcaでお馴染みACTIVE STEP, STEP JUMPの他にSLIDEの選択肢があり、単にノート間をポルタメントで繋ぐかどうかの指定だけなら、B系統をSLIDE用に消費しなくてもこちらで出来る模様。

他、パネルに書かれていないものもありますが、FUNCTIONキーの併用などでCVのV/OCTとHz/V、GATEの極性なども切替可能。音程はツマミの位置のままアナログ的に出る他、半音単位や長調、短調での出力が可能(ということはキー指定の項目もあるはず)。またvolca keys同様、テンポクロックに対して1ステップを16分音符の他、8分音符、4分音符にもできます。

MS-20当時に併売されていたSQ-10に範をとったとはいえ、半音階、長音階、短音階の指定が可能だったり、USBやMIDI端子(electribeに続いてmini-streoジャック形式)があるのは現代に合わせた仕様。USBはMIDI(たぶんテンポクロックの入出力とノートの出力)に、外部電源入力も兼ねていて、その辺の適当なUSB電源が使え、いちいちACアダプタを買う必要もありません。音質に直接関わる製品ではないのでたぶんそうしたのでしょう(USB電源はものによってノイズの出方がかなり激しい)。もちろん電池駆動も可能ですが、volcaと違って単3が2本だけです。

盲点だったのがlittleBits用の出力。littleBitsにも4ステップのシーケンサーがありましたが、さすがに4ステップではリフっぽくしにくかったのでこれは納得。なお、monotribe/volca伝統のSYNC端子もIN/OUTそれぞれあります。

KORG SQ-1 panel

まあ、スペック的な所は公式のSQ-1ページなり他のサイトを読んでいただくとして、まずMS-20(オリジナル,mini,Kit)やその他CV/Gate入力のあるシンセを持っていて、テクノはじめダンスミュージックをやっているなら、そしてまだステップシーケンサーを使ったことがないなら、お勧めできると思います(強くお勧めできるかどうかは実機触ってからにします)。一方使ったことがある程の人ならば、まあ買うかどうかは自分の経験(または心)に聞けば分かるでしょう。逆に、モジュラーシンセ使いの方々はステップシーケンサーの1台や2台は所有済みでしょうから、むしろどうやって自分や周囲に言い訳して購入に踏み切るのか、ちょっと興味があります(買う前提かよ!)。ちなみに同時発表の「MS-20M Kit + SQ-1」では、名前の通りMS-20系のモジュールにSQ-1がセットで販売されます。

monotribeやvolca bass/keysのユーザの場合、すでにシーケンサーが入っているので機能としてかぶっている部分が大きいのですが、keysのリアルタイム入力が苦手とか、bassのステップ入力に馴染めないといった場合は、検討に値すると思います。また、ACTIVE STEPやSTEP JUMP的な機能は、DAWではなかなか無い(AUDIOやINSTプラグインでルーパー的にやってくれるものはあったと思いますがMIDIイベントでは見かけた覚えがない)ので、普段ソフトウェアで作曲しているけどなんか出てくるフレーズがマンネリだなあ、という向きにもいいかもしれません。

SQ-1にはアナログ部分がなく(厳密にはCV出力部分がアナログではありますが、たぶんSoCチップ内蔵のD/Aコンバータ出力からほぼ直結でしょう)、コストはほぼSoCが1チップであとはスイッチとエンコーダ(ツマミ)とLEDとジャックと筐体でしょうから、volcaよりも安い価格で出ると見込んでいます。と思ったらいっかいさんとこの記事では「¥10.000前後」となってますね。発売時期は公式ページに出ていて2015年1月下旬予定、もうすぐです。

[追記] イシバシ楽器さんの速報で税込10,800円で1月28日と出ました。

electribeの同期とMIDI変換ケーブルを少々

公開時刻が0分丁度の時は基本的にタイマー仕掛けている私が螢屋です。今回はelectribeのテンポ同期とMIDI接続の話を少々。electribe/volca/monotribe間での同期の基礎知識ですが、最後にvolca/monotribe改造向けのネタも。

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electribe workshop #11 無事終了(多謝)

コミケでもないのに3連休三日ともビッグサイト行きフラグが立ちつつある私が螢屋です。去る2014年11月12日(水)、早稲田は茶箱にて行われましたelectribe workshop #11、無事終了いたしました。主催ここう共々、御礼申し上げます。

electribe workshop #11 closed

当日はタイムテーブルを進行状況により変更、volcaの部を幾分後へずらしまして、概ね以下の様な順序となりました。

  • 試奏とご歓談タイム その1
  • KORG坂巻さん斉田さんによる、初めてelectribeに触れる人のためのチュートリアルと、質疑応答(Ustream中継あり)
  • 試奏とご歓談タイム その2
  • 螢屋による、volca sampleの店頭試奏でハッタリを効かせる小技と、iOS端末でのサンプル取り込みからパターン作成演奏まで、そして皆のtipsをオラにちょっとづつ分けてくれ
  • 中締め
  • 試奏とご歓談タイム (アフター)

具体的な内容やトピックは今後一部を「そういえばワークショップでこんな話が」的に書いたりまとめたりすることがあるかもしれませんが、まあしないかもしれません。ちょっとだけ書くと、electribeのチュートリアルは坂巻さんが斉田さんに色々「アレってどうやんの」的に水を向けて斉田さんがアレコレ実機操作して実際に音出して作っていく、以前のワークショップとはまた違う形で進行していていただきました。引き続き行われた質疑応答では、あれこれ突っ込んだ質問がなされ、また、旧ELECTRIBEシリーズからその思想の多くを引き継いでいる一方で操作系を中心に変更点が多岐に渡ることから、旧シリーズユーザから多くの仕様確認や要望が出されました。

volca sampleの方は私自身が担当だったため客観的なコメントが難しいところですが、短時間で特徴的なパターンが組めること、ツマミをひねって前3機種同様のモーションシーケンスをPCM sampleの各パラメータに適用していくとDAW上でサンプル波形を刻みマウスで並び替えた場合とは大きく傾向の異なるサウンドとグルーヴが少ない手間で得られることが、伝えられたのではないかと思います。なお、質疑応答の時間に、volca sampleのtipsを多く解説していただいた@bakaoscさん、@Yebisu303さんに感謝いたします。

さて、一年ぶりの開催でしたが、多数の皆さんにご来場ご参加いただきましたので、また次回開催も可能となりそうだと主催ここうも申しております。何かしら決まりましたらまたELECTRIBE Lifeサイトや@ELECTRIBEjpにてお知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。では。

electribe workshop #11 のお知らせ

M3も来週ですが私が螢屋です。で、2014年11月6日(木)を改め日付再確定、2014年11月12日(水) electribe workshop #11 を開催します。イベントページにちゃんとまとめて書くようにしていきますが、こちらでもお知らせ。

新しいelectribe出るから、
ワークショップやるよ。
volca sampleも出るから、
ワークショップやるよ。

electribe workshop #11

electribe workshop #11 開催!

date: 2014/11/12(Wed) 20:00~22:00
fee: 1,500yen/1D

※バー営業時間内に行います。
※バー営業は19:00~24:00です。先に入ってお酒を飲んで待っていると幸せです。
※内容によって、時間が前後する可能性があります。

■音楽喫茶 茶箱@早稲田 (東京メトロ東西線早稲田駅より徒歩5分)

詳細はしばし待たれよ(出演者とか交渉中)