(更新)electribeのシステムアップデータ(1.10)が公開

electribe2update110

※7/4 9:20 (update)日本版でも公開されました。というか、されていたようです。詳しくは後述します。それとここうが寝ぼけてusを「イギリス」と記載していました(山田さんありがとう)。お詫びして訂正します。

electribe2 samplerが発売され「これはelectribe2バージョンアップフラグ!!」と期待に胸を膨らませてから早一ヶ月。夢にまで見たバージョンアップが遂にやってきました。なぜかアメリカのサイトで。日本のサイトはまだ1.03のままです。サイトはアメリカですが、日本で買ったelectribe2も問題無くアップデートすることができます。というか、ダウンロードするとアップデート手順が書かれたマニュアルが、英語の他に日本語のものも用意されています。それなら日本語のサイトで公開されていない理由がますます判らなくなりますが、何か大きな陰謀が働いているのか、何か公開するタイミングを計る必要があるのか、KORGが誰かに脅されているかは今のところ判りません。

electribe Support (Usサイトに飛びます)

 

electribe samplerのバージョン番号が1.06なので、てっきりelectribe2も合わせるものかと思いましたが、バージョン番号はまさかの1.10。まあ、合わせる必要は無いのですが。。。

追加機能は基本的に、electribe samplerからのフィードバックになります。ダウンロードすると入っている日本語のマニュアルに書かれているのは以下7件

・パターンチェンジ時の発音を更にスムーズにしました。
・Audio Export機能はステレオのwavファイルを作るようになりました。
・”Export/Import” All Pattern機能。
・パターン間での”Copy Part”、”Copy Part Sound”
・XYパッドの感度を向上しました。
・”Poly2″モードでのノイズを減らしました。
・その他軽微な不具合を修正しました。

書かれていないところだと以下の2点もelectribe samplerから移植されています。

・”Sequencer” + pad でパートの切り替えが出来るようになった。
・StepEdit の GateTime変更時shiftを「押したとき」と「押していない」ときのValueノブによる変化値が反転
 (shift押してないと±10づつ、押していると±1づつ)

 なにより発売直後から文句を言っていた(主に僕が)「パターン間での PartCopy」が出来るようになったのはでかいです。これで、「数パターン前のメロをもう一度取ってくる」 「別パターンで、1小節のメロを作ってから、4小節に伸ばして(繰り返しパターンにして)コピーする」 「現状を別パターンに保存してundo代わりに使う」という、EMX、ESXではお馴染みのテクニックが使えます。個人的な感想を言うと「これ無いと、ちょっと曲作ろうって気になれない」レベルの機能だったのでありがたいです。

(9:20更新)・・・と、「日本版遅い」という事をことさら強調して書いてしまいましたが、日本語版も更新されていました。ただし1.03が公開された「Specifications」のリンクは1.03のままです。(これをみて「日本版が更新されいない」と勘違いしていました)

右側にある「i」にマウスを重ねると出てくるメニュー「既に製品をお持ちの方」の「ソフトウェア」を選ぶと、us版と同じデザインの日本版のページに飛ぶことができます。更新日は7/1なので、既に公開されていた様ですね。どうもこのページの準備に時間がかかったんじゃ無いですかね。。。
electribe (electribe2)は47,000円前後で発売中です。

 

electribe sampler:PCを使ったサンプル追加の方法(シンセ編)

 

 

electribe samlerのサンプリング機能は、シンセの音もサンプリング可能です。「あったりめえだろう」。あったりめえなんですが「サスティン部分をループさせることが出来る」としたら。これはちょっとすごい。短いサンプリングから、持続音を作ることが出来る。ESXにもあった機能なんですが、これさえあれば「(短音さえ取れれば)あのゲームのシンセ音がそのまま使える!」って事です。だからなんでこれ「micro sampler」に入ってねぇんだ!!!(ガシャーン!!!)

とはいえ、やっぱりハードゥェアなんで、設定はっけこう難しいです。今回はその辺の事をちょっと。

■サンプルの読み込み

この辺は省きます。前回も書いたし。PC使って取り込んでおいてください。例としてmonotribeの音を録っておきます。方形波だけど、フィルターかけて丸くしてあります。monotribeの音、耳にプレッシャーかかる感じの低音が好きなんだよね。

それはそれとして録った波形のおしりは、サスティン部分をちょっと余裕を持って残して、かつ波形の区切りが分かりやすいところで切ります。

■ループポイントの割り出し

ループさせるところを見つけます。GoldWave使うと楽なんだけど、シェアウェアなんですよね。誰か上手いツールを知っていたら教えてください。要点は

・全体の長さが分かる。
・波形の1点を指定して、その位置が分かる。
・指定した範囲を切れ目なくループ再生出来る。

 

です。どういうことか、スクリーンショットで説明します。こんな感じ。

e2s_wave1
左側のすこし盛り上がっている部分がアタック~ディケイ部分。右側のちょっと明るい部分が繰り返したい部分です。この部分をループ再生して自然になる位置を探します。GoldWaveですと、左クリックと右クリックでloop範囲を決定。「ニコちゃんマーク再生ボタン」で確認します。左下に書いてある「0.527 to 0.695」っていうのが、ループ範囲です。msecなんですが、どうでもいいです。「サンプルの長さが0.695」「繰り返したいのは0.527~」って事を覚えておいてください。
■ループポイントの設定
サンプルをelectribe samplerに読み込んで、sumple editを選びます。カーソルを移動させてEND POINTを確認します。

e2s_wave2
この例だと、30663。これも単位がイマイチ分からないんですが「このサンプルの長さが、electribeの単位で30663なんだな」って覚えておけばいいです。ここからLOOP START POINTを割り出すわけです。PC上で「繰り返したい位置」が判ってれば、計算で出せます。

(PC上で出した繰り返しポイント / PC上で出したサンプルの長さ)*electribe上のサンプルの長さ = electribe上の繰り返しポイント

(0.527/0.695) * 30663 = 23250.9366906

つまり、LOOP START POINT を 23251に設定すれば、ループさせることができる。って事です。

e2s_wave3

実際にはそこまで簡単にはうまくいかないですけどね。後は微調整をがんばってください。っていう感じです。難しいですが、出来るとまさにいろんなシンセの音をサンプリングすることが出来ます。がんばってみてください!

 


volcaを始めとしたシンセ演奏&交流会が今週末開催

 

volcasynth

pLumsonic!や、KORGの新製品を始めとしたシンセ講習会でお馴染みのYasushi.Kさんが、シンセ好きの人へ向けた交流会を6/14(日)に開催されます。

「KORG volcaを中心にモジュラーシンセなんかも登場してしまう演奏・交流系のイベントを今年も開催します。今回は会場が池袋 鈴ん小屋(りんごや)という非常に音響のすばらしいハコで聴く人はもちろん非常に気持ちよく演奏できる場所になっています。」という事なので、electribe work shopか、屋内DS-10 picnicかというところ。シンセサイザー好きは是非。抽選で豪華な賞品も!詳細はFacebookのページへどうぞ。

6月14日(日)volca&シンセの会 at 池袋 鈴ん小屋

時間は昼、12:00~15:30。入場料は1500+500(1D)円。参加表明で1000+500(1D)となり大変お得です。是非参加表明を!

 

electribe sampler:audio in を使ったサンプリング方法の動画

electribe samplerは、好きな音を取り込むことができますが、普通の方にはこれが結構難しいらしく、ESXの時も「サンプルの取り方を教えて」みたいな話があったので、ちょっと説明を….。てなんで、前回PCを使ったサンプルの取り込み方法を書いたのですが、audio-inを使ったサンプリングの方法をsyuhei yamadaさんが動画で上げてくれています。

korg electribe sampler. How to sampling.(When using the audio-in)

やっぱり動画だと解りやすいですね。

補足としては、動画だとサンプルのスタート・エンドの設定の際に、音を出しながら設定してないのでカンでやってそうですが、ここちゃんと音を出しながら設定することも出来る。ということくらい。波形は見れませんが、結構ちゃんと設定出来ます。

 

electribe sample:PCを使ったサンプル追加の方法

electribe samplerは、好きな音を取り込むことができますが、普通の方にはこれが結構難しいらしく、ESXの時も「サンプルの取り方を教えて」みたいな話があったので、ちょっと説明を乗っけてみます。

■音声の切り出し
まずは読み込みたい音を探します。声ネタなんかはbeatportで売ってるので、結構いいのがありますし、アニメの声を録音するのも楽しそうですね。ファイルの切り出しはSoundEngineが便利です(SoundEngineの操作方法自体は省略します)。音量とか、ある程度ここで調整しておきましょう(音量メニューに、オートマキシマイズなんてのがあります)。

01SoundEngine

soundEngine

保存はモノラルのwavで行います。SoundEngineであれば「名前をつけて保存」でフォーマットを選べます。

02名前をつけて保存

1度閉じて、保存したファイルを再度開いた時に、音声を表す帯が1本だけになっていれば正解です。(2本ある場合はステレオのままです)。ちなみに、ファイル名はアルファベットと数字だけにしておきましょう。ファイル名が表示されなくなるので面倒です(読み込むことはできた)

 

03モノラルになっている

こんな感じで、帯が1本になる

■ファイルをSDカードに保存

します。ディレクトリの中でもかまいません。なので、ある程度サンプルが増えたら、本体から消すけどSDカードには入れておくとか、出来そう(*n’ω’n)。

04ファイルを保存

■読み込み
サンプルファイルをelectribeに読み込みます。メニューを、以下の順番で選択します。

(1) Data Utility (26/27)
(2) Import Sample(8/13)

そうするとファイルの選択メニューが表示されます。Valueノブと[Menu/Enter]ボタンで選びましょう。ここで、ディレクトリの中のファイルも選択できます。

05ファイル選択

ちなみに、ファイル名が表示されていないのは日本語のファイル名をつけた音声ファイルです。読み込みたいファイルを選んで[Menu/Enter]を押すと、次に保存先のサンプル番号を選びます。501~999(ユーザーサンプル用の番号)から選びます。既に音声が入っている番号にはファイル名が表示されます。

06保存済みの場合は名前が出る

保存済みの場合は名前が出ます

ファイル名が表示されないか、または必要ないいサンプルを選んで[Menu/Enter]を押します。「OK」って表示されたら成功。Oscillatorから、サンプルが選択できるはずです

07サンプル読み込み成功

選択できたら成功

とりあえず、こんな感じで。次はスライスの作り方を説明します。