electribe特集まとめ:「DTMステーションPlus!」編

冬コミC87三日目に受かりました私が螢屋です。

先日のここうさんの記事にありました「DTMステーションPlus!第17回」が先ほど終了しました。もう一度タイムシフト再生視聴可能(事前にタイムシフト予約した会員、またはニコニコのプレミアム会員(有料会員)であれば向こう一週間ほど、だっけかな)ですが、ここでは既出も含め、得られた情報をお伝えします。

KORGからのゲスト出演はお馴染み企画担当(広報じゃないよ!)の坂巻さん、開発担当(手下じゃないよ!)の斉田さん。ニコ生見逃したしタイムシフト見れないけどお二方の手配書お顔だけでも拝見したい、という方はこちら、“四本淑三の「ミュージック・ギークス!」”の「仕様書より開発者の“勝手”信じた、KORG人気シリーズ第2弾」をご確認ください。

さて今回の判明(もしくは確定)情報、相変わらず坂巻節全開だったので逐一これをお伝えしたいところではありますが、どだい(当方の)文章(の力)と限られた時空間では無理な話で、それを楽しみたい方々には今から期限切れまでの間にタイムシフト再生を試していただくしかありません。本稿はあくまで2014年式electribeの要点を箇条書きにまとめておきます。

  1. 筐体:
  2.   ・亜鉛ダイキャスト製で剛性感高く、薄い割に重い
      ・ノブもかっちりしている(たぶん丈夫です)
      ・手前底面のLEDは4灯式
        2灯づつL/Rの2系統になっており、鳴っている音の強さに応じてレベルメーター的に白→緑→黄→赤と光る
        奥(観客側)でなく手前(演奏者側)に付いているのは「プレイヤーが如何にアガれるか」がelectribeの命題であるから
        (プレイヤーがアガって初めて客もアガれる、ということですかね)

  3. 入力:
  4.   ・タッチスケール(設定したキーとスケールでその音程だけが鳴る)はXYパッドとkeyboardモード時の16パッドの双方に効く
      ・ポリ音色に設定したパートではkeyboardモード時の16パッドを複数同時押しが可能(ポリフォニック入力)
      ・同じくポリ音色パートでは16パッド1つ毎に事前設定できる和音入力が可能(Chordモード)
      ・MIDIは鳴っている通りに出力(タッチスケール/ゲートアルペジエータ/和音)
      ・外部のMIDI(キーボード等)から入力も可能

  5. 音源(音色):
  6.   ・音源はKingKORG等をベースに開発
      ・Oscillator:
        Shift押しながらOscillatorノブ回転でカテゴリ毎ジャンプ
        Oscillatorノブは2個までのオシレータの組み合わせがプリセットされている
        EditノブはSYNCやRING等、選択中のOscillatorに合ったものがプリセットされている
        アナログモデリングの他にM1-Piano等のPCMやドラム音もあり
      ・Filter:
        KingKORG同様のモデリングフィルタ(MS-20/MG/ACID等)
      ・Modulation:
        Modulationノブに掛け元(LFO波形)や掛け先等の組み合わせがプリセットされている
          ←このイイ組み合わせを探すのが手間なので事前に組んである
        あとはdepthとspeedで調整
      ・InsertFX:
        パート毎の専用エフェクト(16パートそれぞれに設定)
        Modulation同様にタイプとパラメータの幾つかが組み合わせてプリセットされている
        あとはEditで調整(調整対象がどれであるかもプリセットの一部)

  7. 演奏/シーケンス:
  8.   ・MasterFX:
        出音全体に掛かるエフェクト
        XYパッドでコントロールするmini-KP的な制御
      ・Step Jump:
        パターンシーケンスの一部のstepだけをその場で選んで鳴らす(monotribeやvolcaのアレ)
      ・Event Rec:
        パートミュート等の各種操作情報を記録
      ・Pattern Length:
        パターンの長さ(step数)をパート別でも設定可(ポリリズムが簡単に作れる)

  9. DAW連携:
  10.   ・新electribeハードウェアにはSONGモード無し→リアルタイムにプレイしない部分はDAWで行う
      ・パターンをSDカード経由でableton liveへエクスポート可能(MIDIベースでなくオーディオベース)
      ・エクスポートされたプロジェクトはableton liveのフルバージョン用とlite用の2ファイル
      ・エクスポート出力のオーディオ部分はwavファイルなので他のDAWでも読める(KORG Gadgetと同じ方式)
      ・エクスポートにEvent Recの内容は反映されない(今のところ)

  11. ハードウェア連携:
  12.   ・SYNC端子(3.5mmフォン):
        monotribeやvolcaのアレに同じ
      ・MIDI端子(3.5mmフォン-ステレオ):
        ブレイクアウトケーブル(正規の5pin-DINのMIDIコネクタへの変換)付属
        新electribe同士であればそのままminiステレオケーブルで接続可

ざっとこんなところでしょうか。放送後に他のユーザ(というか仲間内)とやりとりしたのですが、一部機能が奥にある(メニュー階層が最近のKORGガジェットに比べて深い)とかEvent Recがエクスポート非対象とかが引っかかる印象。あと今回の時間枠内ではEvent Recで何ができそうかよく分からず。

既に判明している情報については、以前の記事を辿ってみてください。カテゴリタグがお役に立てば。

なお2014/11/8(土)の電磁マシマシでも新electribe特集の予定だそうです。疑問点を事前に#dg1053で呟いとくといいかもしれません。

上述の「ミュージック・ギークス!」記事内にもあった話ですが、今回もKORG名物アジャイル開発だったらしく、放送中、坂巻さんが斉田さんに「アレ、それ出来るんだっけ?」等の仕様確認するシーンが数度ありました。せっかくなので11/12(水)のelectribe workshop #11では、みんなでそれをやりましょう!

electribe workshop #11

electribe2ネットラジオ情報

electribe2_M3

 

本日、川崎の島村でも「electribe2」と表記されていました。このままだと非公式なのにこの呼び名が定着しそうです。ここうです。

来週(というか、もう今週かしら)electribeの発売週!という訳なのか、ネットラジオがelectribeの特集を組んでいます。まずは、11/04(火) 21:00~「DTMステーションPlus!」。『特集「無敵の音楽制作ツールに進化!KORG electribe」』。「無敵の」まで言ってしまう度胸にまず感服しますが、「Ableton Liveとの連携等、実演を交えてご紹介」とありまず。この辺の機能はM3でも見ることが出来なかったので、これは期待できそうです。

さらにはその週の週末、11/08(土) 21:00~ はお馴染み「電磁マシマシ」。発売日当日ですね。こちらもelectribe特集が組まれています。

どちらにも名前は出てませんが、坂巻さん出るのかしら?発売日まで一週間、楽しみにして待ちましょう。

electribeは11/8発売、実売47,304円です

ラジオもいいけど、「実機に触れる」electribe workshopは11/12 20:00~ 茶箱にて!

electribe2ショッピングサイトに登場。発売日11/8、実売47,304円(税込)

electribe2_amazon

今月上旬には発売予定のelectribe2。10末になってもなんの音沙汰も無いため「これは延期あるか?」って思っていたのですが、どうやら無事に発売されそうです。楽天(イケベ楽器、イシバシ)、amazonで確認できます。

気になる値段は、47,304円(税込)。5万円は切りました。税金で3,203持って行かれていますので、「高いよ!」って方は首相官邸前で「消費税反対!!」と叫んでみてください。

予約状態なので、品薄になるかどうかは判りませんが、安心して手に入れたい方は予約をした方がいいですね。

 

electribeは11/8発売、実売47,304円です

気になる方は、11/12には「electribe workshop」で実機を触ることが可能です!

 

electribe2 触ってきました

electribe2_M3
先日行われた「音系・メディアミックス同人即売会(M3)」にて、新型electribe(海外ではELECTRIBE2とか呼ばれているみたいです)が展示されていました。これは、毎回企業として参加しているKORGブースで展示されていたもの。electribe.jpとしては、この機会を逃すわけにはいきません。早速触ってきました!!!。既存のELECTRIBEとはかなり操作系が変わっているので、最初は戸惑いましたが、15分ほどで慣れる事ができました。「リアルタイムに、音を弄っていく感覚」は健在で、むしろ大きめのパットによる入力が可能になりさらにパワーアップしました。

人が並んだり消えたりするなか、がんばって30分ほど弄って判ったことを。

■ボリュームと、ロータリーエンコーダ
つまみは、切りかきのある一回り小さいつまみがボリューム(最小7時の方向から最大5時の方向まで300度ほど回るつまみ)、切りかきのない一回り大きいのがロータリーエンコーダ(際限なくぐるぐる回るつまみ)です。つまり

・際限なく回る
ディスプレイ右脇のメニュー用のつまみ、Oscillator、Filter。Modulation、InsertFx

・限界以上回らない
上記以外。

 気になるのは、FilterのつまみがどうやらDepthなですが、これがロータリーエンコーダってこと。一気に上げ下げするにはちょっと難しい仕様です(shift押しながら回せば、一気に上げ下げは可能です、分解能はさておき)

■パート選択
パート選択はパートキーを押してから、下部の16個あるパットで選択できます。パートキーには左右あるのでこれをカーソルキーの様に使うことも出来ます。青が今選択中のパートで、赤がそのタイミングで鳴ったパート

■「Part」~「Chord」
パットの上にある「part mute」~「chord」なのですが、これらでパットの機能を選択できるようです。

  • 「<Part」「Part>」:パートの選択(16個パートがある事になります)
  • 「Part Mute」:パートのON/OFF。shift押しながら「Part Mute」でミュートの解除
  • 「Part Erase」:パットを押している間に鳴っている、そのパートのシーケンスデータの音符を削除できます。
  • 「Trigger」:パットに割り当てた音が鳴ります。MPCみたいな使い方が出来る!シンセパートは特定の音が鳴るみたいです。
  • 「Sequencer」:パットを16分音符のマス目に見立ててエディット出来ます。EMXの使い方です。順序は上段→下段
  • 「keybord」:パットをキーボードに見立ててリアルタイム入力出来ます。どこがド(C)になるのかは判らず。キーとスケールの設定項目はありましたが中身見る前に時間切れ。
  • 「Chord」:コード入力できます。この辺もちょっと使い方判らず

 

■右下のパッドは同時に鳴らない?
右下の13・14と、15・16番目のパットに割り当てた音は、デフォルトでは同時に鳴りません。EMXの6A-6B、7A-7Bと同じ。ただこれ、グローバルセッティングで解除可能だそうです(@Yasushi_Kさん)

■最大長は64step
Amp/EGの下にある「1」~「4」のキーが、小節を表している様です。青LEDが「今鳴ってる小節」赤LEDが「今編集中の小節」。16step × 4で、最大64step。LENGTHはやっぱりメニューの中にありましたが、再生中に変更が可能でした(EMXでは再生を止める必要があった)

■5万円。
その場においてあったチラシに、しれっと価格が書いてありました。ごまんえん。実売は幾らぐらいでしょうね。

ざっとみたところはこの程度です。気になったのは、ほとんどのボタンの大きさが均一の為、押し間違いや混乱がありそうだというあたり(特に、part eraseが指1本でできてしまうのはちょっと怖い、shiftキーが他のボタンに埋もれてて、素早い操作には向かないと思った)でしょうか。

ディスプレイが大きく、見やすくなったのは本当にすばらしいです。音色選択にカテゴリがあるのも、初心者には嬉しいなー。

 

electribeは、50,000円で11月上旬発売予定です。

興味のある方は是非 11/12日、「electribe workshop」へお越しください。実機、いじれます!

 

electribe workshop #11 のお知らせ

M3も来週ですが私が螢屋です。で、2014年11月6日(木)を改め日付再確定、2014年11月12日(水) electribe workshop #11 を開催します。イベントページにちゃんとまとめて書くようにしていきますが、こちらでもお知らせ。

新しいelectribe出るから、
ワークショップやるよ。
volca sampleも出るから、
ワークショップやるよ。

electribe workshop #11

electribe workshop #11 開催!

date: 2014/11/12(Wed) 20:00~22:00
fee: 1,500yen/1D

※バー営業時間内に行います。
※バー営業は19:00~24:00です。先に入ってお酒を飲んで待っていると幸せです。
※内容によって、時間が前後する可能性があります。

■音楽喫茶 茶箱@早稲田 (東京メトロ東西線早稲田駅より徒歩5分)

詳細はしばし待たれよ(出演者とか交渉中)