KORG SQ-1 発表

艦これ第3話で何かあったらしく、まだ録画観てないのでTLを追ってない私が螢屋です。NAMM 2015でKORGよりSQ-1, MS-20M Kit, KAOSS DJ, kaossilatro 2S, ARP ODYSSEYなどが発表されました。差し当たってELECTRIBE Life的に最も影響の大きいSQ-1についてこの記事で書きます。

KORG SQ-1

SQ-1はvolca的なインタフェースと可搬性を持つステップシーケンサー。volca的、というのは見た目の印象だけでなく、ユーザインタフェース(ツマミやボタンやランプなどのユーザが操作したりユーザへ伝えたりする部分)と、コネクションインタフェース(接続端子)にも及びます。また機能もシンプルなので、ステップシーケンサーというものを知っている、使ったことがあるならば、パネルを見ただけで使えるでしょう。またステップシーケンサーの経験がなくとも、volcaが使えるほどの人なら、ボタンで8分音符のオン/オフ、ツマミで音程、これの1小節分が2系統あると分かれば、触ってすぐ理解できるでしょう。

基本スペック的な所で言うと、8ステップがA/Bの2系統。シーケンスモードが通常の巡航の他に往復やランダム、A/Bを組み合わせて16ステップとして使用できる他、B系統でDUTY(たぶんゲートの開閉率、どんくらいスタッカートかレガートか)やSLIDE(ポルタメント)の指定も出来るようです。またボタンモードの切替表示にはGATE ON/OFFの他にmonotribe/volcaでお馴染みACTIVE STEP, STEP JUMPの他にSLIDEの選択肢があり、単にノート間をポルタメントで繋ぐかどうかの指定だけなら、B系統をSLIDE用に消費しなくてもこちらで出来る模様。

他、パネルに書かれていないものもありますが、FUNCTIONキーの併用などでCVのV/OCTとHz/V、GATEの極性なども切替可能。音程はツマミの位置のままアナログ的に出る他、半音単位や長調、短調での出力が可能(ということはキー指定の項目もあるはず)。またvolca keys同様、テンポクロックに対して1ステップを16分音符の他、8分音符、4分音符にもできます。

MS-20当時に併売されていたSQ-10に範をとったとはいえ、半音階、長音階、短音階の指定が可能だったり、USBやMIDI端子(electribeに続いてmini-streoジャック形式)があるのは現代に合わせた仕様。USBはMIDI(たぶんテンポクロックの入出力とノートの出力)に、外部電源入力も兼ねていて、その辺の適当なUSB電源が使え、いちいちACアダプタを買う必要もありません。音質に直接関わる製品ではないのでたぶんそうしたのでしょう(USB電源はものによってノイズの出方がかなり激しい)。もちろん電池駆動も可能ですが、volcaと違って単3が2本だけです。

盲点だったのがlittleBits用の出力。littleBitsにも4ステップのシーケンサーがありましたが、さすがに4ステップではリフっぽくしにくかったのでこれは納得。なお、monotribe/volca伝統のSYNC端子もIN/OUTそれぞれあります。

KORG SQ-1 panel

まあ、スペック的な所は公式のSQ-1ページなり他のサイトを読んでいただくとして、まずMS-20(オリジナル,mini,Kit)やその他CV/Gate入力のあるシンセを持っていて、テクノはじめダンスミュージックをやっているなら、そしてまだステップシーケンサーを使ったことがないなら、お勧めできると思います(強くお勧めできるかどうかは実機触ってからにします)。一方使ったことがある程の人ならば、まあ買うかどうかは自分の経験(または心)に聞けば分かるでしょう。逆に、モジュラーシンセ使いの方々はステップシーケンサーの1台や2台は所有済みでしょうから、むしろどうやって自分や周囲に言い訳して購入に踏み切るのか、ちょっと興味があります(買う前提かよ!)。ちなみに同時発表の「MS-20M Kit + SQ-1」では、名前の通りMS-20系のモジュールにSQ-1がセットで販売されます。

monotribeやvolca bass/keysのユーザの場合、すでにシーケンサーが入っているので機能としてかぶっている部分が大きいのですが、keysのリアルタイム入力が苦手とか、bassのステップ入力に馴染めないといった場合は、検討に値すると思います。また、ACTIVE STEPやSTEP JUMP的な機能は、DAWではなかなか無い(AUDIOやINSTプラグインでルーパー的にやってくれるものはあったと思いますがMIDIイベントでは見かけた覚えがない)ので、普段ソフトウェアで作曲しているけどなんか出てくるフレーズがマンネリだなあ、という向きにもいいかもしれません。

SQ-1にはアナログ部分がなく(厳密にはCV出力部分がアナログではありますが、たぶんSoCチップ内蔵のD/Aコンバータ出力からほぼ直結でしょう)、コストはほぼSoCが1チップであとはスイッチとエンコーダ(ツマミ)とLEDとジャックと筐体でしょうから、volcaよりも安い価格で出ると見込んでいます。と思ったらいっかいさんとこの記事では「¥10.000前後」となってますね。発売時期は公式ページに出ていて2015年1月下旬予定、もうすぐです。

[追記] イシバシ楽器さんの速報で税込10,800円で1月28日と出ました。

秋葉原重工#11のライブ枠でエレクトライブライブ

MIKU STOMPとvolca samleのキャラ割り当ては決めたけど新electribeのが決め切れない私が螢屋です。ラブライブは見てないので分かりません。

9月27日(土)のDJイベント「秋葉原重工 #11」でELECTRIBEシリーズ他を使用したライブが行われることが判明しました。

秋葉原重工 #11

まあ判明したも何も、ELECTRIBE Workshop主催者であるところのここうさんがR-9さんとイベントに出るってんで確認したら、DJとしてではなくライブ枠で、自身はELECTRIBE使うと。

予定機材はEA-1, ESX-1, monotribeとのこと。EA-1とmonotribeはここうさん担当、ユニット相手のR-9さんはRoland R-8, TB-3そしてESX-1で、がっつりハードウェア機材でのライブ。場所は秋葉原のMOGRAです。タイムテーブルはまだ出てないようですが、出番は「まんなからへん」MOGRA側の告知ページによると、16:00-16:45となっています(前後する場合あり)。この辺興味ある方はぜひ。

秋葉原重工 – Akihabara Heavy Industry Inc. #11
■日時: 2014年9月7日(土) 14:00 − 20:00
■場所: MOGRA Akihabara
■出演: mute by mute ( R-9 + Kokou ) 他
■料金: Door:2,500円(1d) w/f:2,000円(1d)

回る食卓とガジェット楽器 ≪ DS-10 Picnic! 屋内打ち上げ

先日のDS-10 Picnic!の屋内打ち上げ組のちょい見せです。

回していくとどんどんサラウンド効果が変化していきます。
マイク経由なので動画では伝わらないと思いますが、
生で体験すると結構幻想的でした(周辺の酔っぱらい除く)。

M3-2014春 KORG-Users方面まとめ

私が螢屋です。挨拶ネタ切れ…。

M3

ゴールデンウィークへ入る今週末、4/27(日)はM3-2014春でございます。件のリストを用意しましたので、皆様におかれましては一つよしなに。

M3に出展する、いわゆるKORGクラスタの面々の配置一覧です。元データはこちら。コピー、プリントアウト、編集などに。
Googleスプレッドシート: https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0Ag0XKbqnmQ9hdHNESXBqTkhQRnZCZmZyOUNpTW43ZEE

なおワタクシ螢屋の高天原応用通信研究所では第一展示場O-05aにて、持込機材のvolca/monotribe/DS-10/M01D等でリアルタイムヘッドホン試聴、機材や使いこなしのセッションを、特にタイムテーブルもなく終日ダラダラと行なっております。ここうさん、わたなべさんにもお手伝いをお願いしてありますので、彼ら目当ての方もぜひ。あと間に合えばなんかCDも頒布ます、たぶん500円くらい。よろしければお立ち寄りを。

ではM3にてお会いいたしましょう。以上、例によってコピペ修正でお送りしました(汗)。

monotron/monotribeの回路図公開がグッドデザイン賞を受賞

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「掌に収まるアナログシンセサイザー」ことmonotronと、「人類存亡の危機に瀕した際には投擲武器としても使用可能な戦略的シーケンス搭載アナログシンセサイザー」ことmonotronが、このたびあの有名な賞を受賞することとなりました。その賞とは?みなさんご存じ「グッドデザイン賞」です。みなさんご存じの通り、「グッドデザイン賞」とは「当事者による出費を伴う応募製品の中から選定される」「日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨の仕組み」であり、最初の参加料は1000円なのですが、賞をもらうところまで到達するまでに少しずつ費用が上がっていく「基本無料のアレ」みたいな評価組織です。実際のところ、応募のうち1/3程度が入賞できてしまうものらしいのですが、このたびmonotron/monotribeが受賞したのは「グッドデザイン・ベスト100」つまり少なくとも3,400件のウチ上から100件には入ったということです。

と、いいつつも、受賞したのはmonotron/monotribeそのものではなく「回路図公開によるオープンなコミュニティ形成」。まあつまり、あえて回路図を出すことによって、楽器コミュニティや自作コミュニティに働きかけ、活発な活動を促したよ。と言うことのようです。

「グッドデザイン・ベスト100」から、さらに大賞・金賞への絞り込みが行われる「グッドデザインエキシビション2013」にもKORGの参加が確定しています。一般参加者が投票できるのかどうか、ちょっと調べた感じでは解りませんでしたが、応援に行ってみるのもどうでしょうか。

monotronは3,000円前後、monotribeは15,000前後で販売中です。