electribe特集まとめ:「電磁マシマシ」編

予約注文していたelectribeは土曜に受領いたしました私が螢屋です。

electribe特集まとめ、先日の「DTMステーションPlus!」編に続いて、「電磁マシマシ」編をお送りします。先に申し上げておきますと、電磁マシマシのUstreamでは基本的に番組アーカイブを残しておらず、今回も後追いで観ることはできないようです。ただし関連ツイートは今回も#dg1025公式アカウントによる「20141108『電磁マシマシ』UST記録 – Togetterまとめ 」がありますので、時系列的な雰囲気は感じられるかも知れません。なお今回は実際にCBCさんの九段下のスタジオへ行って生放送(AM波的には収録)を見学してきました(2回目)。

KORGさんからのゲスト出演はDTMステーションPlus!の時と同じく坂巻さん、斉田さんのコンビ。既出の情報もありますが、今回の要点を箇条書きにしておきます。時系列順からは組み替えてあります。

  1. 筐体:
  2.   ・表面はプラスチックですが、中身は亜鉛ダイカストでガッシリしていて重い

  3. 旧ELECTRIBEからの変化:
  4.   ・旧スマートメディア版MX(EMX-1)/SX(ESX-1)発売の2003年から数えると11年ぶりに大きく変わった
        ※MX/SXのSDカード版はマイナーチェンジでメディアと電源以外はハードウェア仕様が特に変わっていなかった
      ・十年経って、ハードウェアがどう使われているのか考えて、曲を完成させるのは諦めて(笑)、得意なところに注力
        パフォーマンスにおいては、パターンを中心にリアルタイムにツマミやパッドでプレイ
        制作においては、songモードを廃止しAbleton Live等と連携し仕上げはDAWで
        いろんなジャンルの音楽において、手早く答えが出せるような音色作り、フレーズ作りを幅広くサポート

  5. 音源:
  6.   ・KingKORGを基にして開発、オシレータなど随所に新開発あり
      ・オシレータはシンセがモデリングによる最大2系統を組み合わせたもの(DUAL-SAWはじめ多数)とPCM(M1 Piano等)、ドラムはkickだけで56種
        ここでひとしきりオーケストラヒットを鳴らして盛り上がる
        EDMによくある、半ば効果音的な楽音も
        こだわりの8bit系オシレータ(開発陣にチップチューン好きが2名もいたとか)で、ハイキー/ローキーでの変化・変調も再現
        pitchだけでなくOSC Editもモーションシーケンス(ツマミ・ボタン操作のRec)対応
      ・フィルターのモデル切り替え(electribe/MS20/MG(LPFのみ)/P5/OB/Acid)
      ・パート毎にインサートエフェクト 最終段にマスターエフェクト

  7. 演奏と操作:
  8.   ・パッドの各種モード。コードモードでは1ボタンで和音が鳴る
      ・グルーヴテンプレート(25種類)はベタ打ちしたシーケンスでもタイミングと音量を所定の型にズラして再生
        パート毎に違うグルーヴテンプレートを入れ、パート別でノリを互い違いさせることもできる
      ・パッドのベロシティはデフォルトoff パートや音色によっては邪魔な場合も多いので
      ・last stepで一部パートのみ短くしてポリリズムに
      ・シンセに凝り過ぎないように、ザッと選択で音が作れるように
        →モジュレーションやエフェクトは美味しいところを組み合わせたプリセットからさっと選んでさっと調整
      ・早くフレーズ作れるように制作のスピード感大事に

  9. DAW(Ableton Live)連携:
  10.   ・songモードを廃止してパターンリアルタイムプレイが楽しい!になったけど制作はどうする?
        →坂巻「Abletonに仲良いやつが居る!」仕上げ工程はDAWに任せよう
      ・Ableton Liveのプロジェクトとしてエクスポート、各パートのループがオーディオクリップとして割り当てられる
        オーディオは普通のWAVファイルなので他のDAWでも使える
        複数パートはもちろん複数パターンに渡って書き出せる(Live上でトラック×シーンになる)
        プロジェクトはAbleton Liveフルver.用とlite用(8パート制限)の2種書き出される
        今回のelectribeにはAbleton Live liteが1ライセンス付属
      ・実際にやってみて
        斉田「開発のやりとりが英語で大変だった」
        佐野「(今試してみて)Ableton勉強しようと思った」
        坂巻「一旦吐き出しがあるのは作業工程に区切りが付いて良い」

  11. パターンを聞いてみる:
  12.   ・EDM VS HOUSEをネタに話が展開
      ・しょっぱなパターン1〜4がEDM (Magician 1〜4 で1曲分)
      ・パターン58〜61がHOUSE (Remember 1〜4 で1曲分)
      ・佐野「Opencarイイ!」パターン131〜133 (いわゆるsanodgっぽいコード感のある曲でmryat氏の作)

  13. 告知:
  14.   ・斉田「昨日の発売日にソフトウェアver.up 1.03が出ました!」

既に判明している情報については、以前の記事を辿ってみてください。カテゴリタグがお役に立てば。それと告知と言えばもちろん↓も。

electribe、発売前にファームウェアアップデート

electribe2_M3 こんにちわ、electribeの発売日を前に、続々と上がる『購入したよ』ツイートを、自らtwitter検索しては嫉妬のして枕をしっとり濡らしています。ここうです。発売日を明日に控えたelectribeですが、korgのサイトでファームウェアのアップデートが公開されています。ちょっと何を言っているのか解りませんが、様は皆さんか僕に内緒で購入されたelectribeはバージョンが古いって事です(精一杯の悔しがりです。見逃してください)。

アップデートによる修正は以下の通り。

  • パターンチェンジ時の発音をスムーズにしました。
  • Audio Export 機能の精度が向上しました。
  • Shiftボタンとトリガー・パッドを押してのショートカットに対応しました(パラメーターガイド を参照してください)。
  • その他軽微な不具合を修正しました。

公開されているパラメーターガイドに書かれていたトリガーパットを使ったショートカット、「最初から使えねえのかよ」って思っていたら、使える様になりましたね。それと、ツイッターで「これはねえんじゃねえの?」って話題にになってたパターンチェンジ時の音飛びが解消されたみたいです。明日購入される方は早速バージョンアップされることをお勧めします(*n’ω’n)

electribeは11/8発売、実売47,000円前後です

気になる方は、「実機に触れる」electribe workshopが11/12 20:00~開催! 茶箱にて!

 

 

electribe買った人は「パラメーターガイド」を読もう

electribe2_withoutparamguide.jpg

螢屋さんのelectribe到着は月曜日の様で。。。electribe.jpの新型electribe体験は皆さんより遅くなりそうです。ここうです。ぼちぼちelectribeの購入報告が上がっているのですが、一点、最近のKORG製品(ちょっと高めのもの)を買っていない人が陥りそうな罠があったので、早朝飛び起きて記事書いてます(正しくは二度寝を廃して)。

今回、マニュアルには「取扱説明書」と「パラメーターガイド」の二種類あるというのは既報の通りですが、この「パラメーターマニュアル」。本体購入時にはついてきませんすいません、知らなかったんですが、そもそも、「KING KORG」等の最近のKORG製品はみんな「取扱説明書」のみで、「パラメーターマニュアル」は付属していない様です。確かに公式サイトにも「付属品にパラメーターガイドがある」とは書いていません。

このパラメーターガイド、先述のとおり、割と大切な詳細が書いてありますし、マニュアルには「パラメーターガイド参照」とか書いてあるので「パラメーターガイド、とは?」ということにならないよう、お気をつけてください。

それと昨日の補足で。現在の購入時のelectribeのバージョンでは「パラメーターガイド」に書いてあるshift+パットのショートカットはまだ無効だそうです。そもそもこれが知りたくて、フライングした方に聞いたら「パラメーターガイドは付属しない」という事が発覚したわけですが(山田さん、ご協力ありがとうございました)

やー、僕も知らなかったわ-、よかったわー、フライングで買ってたら悩んだわー(悔し涙を流しながら)

electribeは11/8発売、実売47,000円前後です。

マニュアルにも載ってないならみんなに聞こう!electribe workshopが11/12 20:00~開催! 茶箱にて!

 

electribeのマニュアルが公開と、フライング販売情報【11/7追記】

electribe2_M3

  • 三行で。

(1) マニュアルがpdf公開されてます
(2) マニュアルから判ることまとめ
(3) フライング販売情報

(1) マニュアルがpdf公開されてます

 いよいよ発売まであと2日となったelectribeですが、KORGのサイトでマニュアルが公開されています。公開されているマニュアルは「取扱説明書」と「パラメーター・ガイド」の2つ。

electribe 取扱説明書
electribe パラメーター・ガイド

「取扱説明書」は、音を鳴らす方法、パターンを切り替える方法、同期の仕方などを、まずは買ってから簡単に使いたい人向け。「パラメーター・ガイド」は音色やエフェクターの種類、メニューの細かい説明等、もうちょっと便利に使いたい人向けとなっています。

(2) マニュアルから判ることまとめ

マニュアルをざっと見て、気がついたことをまとめます

  • move data(move/repeat/randam)が無い。
  • shift noteが無い
  • soloも無い
  • knob modeで、ノブの位置と実際のパラメータに相違があるときの動作が設定できる(jamp/catch/value scale)
  • 同時発音させない設定は切り替え可能だが、13-14と15-16のみ(自由に設定できる訳ではない)
  • 同時発音数の上限に達したときに、優先的に鳴らすパートを設定できる(パターン毎に設定可能)。
  • メニュー階層に簡単にアクセスするために、shift+パットでショートカット可能(購入直後は不可。ver 1.03以降対応です)
  • Waveやliveの書き出しは、パターンセットを連続で指定して書き出し可能。複数パターンを繋げたwaveとして書き出し可能です。
  • ソングモードは無いけど、イベント・レコーダーで、似たような事はできそう(但し、一発録り)

「EMXで出来たけど、electribe2でできない」ものを赤くしています。「knob mode」が嬉しい反面、move dataの廃止は地味に痛いです(ただし、マニュアルから読み取れないだけで、実際には可能という可能性もあります)

(3) フライング販売情報

そんなelectribeですが、実は都内の楽器店で既に売られていたらしいです。

しまった!こんなことなら予約するんじゃ無かった!!!!。僕のelectribeは土曜日の入荷なのですが、予定の問題でヘタをうつと、触れるのは日曜日になるかもなのです。。。とほほ。

electribeは11/8発売、実売47,000円前後です

気になる方は、「実機に触れる」electribe workshopが11/12 20:00~開催! 茶箱にて!

 

electribe2 触ってきました

electribe2_M3
先日行われた「音系・メディアミックス同人即売会(M3)」にて、新型electribe(海外ではELECTRIBE2とか呼ばれているみたいです)が展示されていました。これは、毎回企業として参加しているKORGブースで展示されていたもの。electribe.jpとしては、この機会を逃すわけにはいきません。早速触ってきました!!!。既存のELECTRIBEとはかなり操作系が変わっているので、最初は戸惑いましたが、15分ほどで慣れる事ができました。「リアルタイムに、音を弄っていく感覚」は健在で、むしろ大きめのパットによる入力が可能になりさらにパワーアップしました。

人が並んだり消えたりするなか、がんばって30分ほど弄って判ったことを。

■ボリュームと、ロータリーエンコーダ
つまみは、切りかきのある一回り小さいつまみがボリューム(最小7時の方向から最大5時の方向まで300度ほど回るつまみ)、切りかきのない一回り大きいのがロータリーエンコーダ(際限なくぐるぐる回るつまみ)です。つまり

・際限なく回る
ディスプレイ右脇のメニュー用のつまみ、Oscillator、Filter。Modulation、InsertFx

・限界以上回らない
上記以外。

 気になるのは、FilterのつまみがどうやらDepthなですが、これがロータリーエンコーダってこと。一気に上げ下げするにはちょっと難しい仕様です(shift押しながら回せば、一気に上げ下げは可能です、分解能はさておき)

■パート選択
パート選択はパートキーを押してから、下部の16個あるパットで選択できます。パートキーには左右あるのでこれをカーソルキーの様に使うことも出来ます。青が今選択中のパートで、赤がそのタイミングで鳴ったパート

■「Part」~「Chord」
パットの上にある「part mute」~「chord」なのですが、これらでパットの機能を選択できるようです。

  • 「<Part」「Part>」:パートの選択(16個パートがある事になります)
  • 「Part Mute」:パートのON/OFF。shift押しながら「Part Mute」でミュートの解除
  • 「Part Erase」:パットを押している間に鳴っている、そのパートのシーケンスデータの音符を削除できます。
  • 「Trigger」:パットに割り当てた音が鳴ります。MPCみたいな使い方が出来る!シンセパートは特定の音が鳴るみたいです。
  • 「Sequencer」:パットを16分音符のマス目に見立ててエディット出来ます。EMXの使い方です。順序は上段→下段
  • 「keybord」:パットをキーボードに見立ててリアルタイム入力出来ます。どこがド(C)になるのかは判らず。キーとスケールの設定項目はありましたが中身見る前に時間切れ。
  • 「Chord」:コード入力できます。この辺もちょっと使い方判らず

 

■右下のパッドは同時に鳴らない?
右下の13・14と、15・16番目のパットに割り当てた音は、デフォルトでは同時に鳴りません。EMXの6A-6B、7A-7Bと同じ。ただこれ、グローバルセッティングで解除可能だそうです(@Yasushi_Kさん)

■最大長は64step
Amp/EGの下にある「1」~「4」のキーが、小節を表している様です。青LEDが「今鳴ってる小節」赤LEDが「今編集中の小節」。16step × 4で、最大64step。LENGTHはやっぱりメニューの中にありましたが、再生中に変更が可能でした(EMXでは再生を止める必要があった)

■5万円。
その場においてあったチラシに、しれっと価格が書いてありました。ごまんえん。実売は幾らぐらいでしょうね。

ざっとみたところはこの程度です。気になったのは、ほとんどのボタンの大きさが均一の為、押し間違いや混乱がありそうだというあたり(特に、part eraseが指1本でできてしまうのはちょっと怖い、shiftキーが他のボタンに埋もれてて、素早い操作には向かないと思った)でしょうか。

ディスプレイが大きく、見やすくなったのは本当にすばらしいです。音色選択にカテゴリがあるのも、初心者には嬉しいなー。

 

electribeは、50,000円で11月上旬発売予定です。

興味のある方は是非 11/12日、「electribe workshop」へお越しください。実機、いじれます!