本日3/3、13:00よりKORGブロガーズミーティングの生放送がありました。観られた方もいらっしゃると思います。我々electribe.jpも潜入、「kaossilator 2」「mini kaoss pad 2」を触って参りました!。
イベントの雰囲気に関しては他のブロガーさんにお任せするとして(一言だけ言うと、大変和やかで楽しい会でした!)。ここでは、「mini kaoss pad 2」「kaossilator 2」の判った部分を書いていきます。それぞれの概要などについては、こちらの記事を先にご参照ください。
細かい話しは続きに
[共通]
・小さくなった!
miniKP2も同じですが、大変持ちやすいです。そのためにがんばって横幅を小さくしたのが判ります。
・Valueスライダーの使い心地
音色・パターンの変更に使うValueスライダーは、その上に指を滑らせる事で値を変更。その速度で値の上下する速度が変わります。細かい操作は左右端にある「+」「-」の部分をタップする事で可能です。最初は戸惑うかもしれませんが、たぶんこれは慣れると思います。この「スライドとタップの組み合わせによる値変更」は良くできてますね。
・ディスプレイ見やすい!
以前のディスプレイは2桁の7segしかなかったのに対し、有機EL ディスプレイで、情報量も見やすさも格段に上がっています!!これで値段が押さえられているのは本当にすごいです。
[kaossilator 2]
・PCMのドラムはリアル!
今回ドラムキットにPCMが使用されて、ドラムによりリアルな音が出せるようになりました。このPCMは、リードには使用されていないようです。ドラム以外だと、オケヒットなんかのSEカテゴリでいくつか使用している様です。
・Lengthについて
今回、2つのバンクを持ってそれぞれに録音ができる。というのは既知のお話ですが、その際のLengthの仕様についていくつか。ちょっと細かい説明が多いので、箇条書きで並べます。
・Lengthは、2ビート単位で16ビートまで(2小節)
・Lengthの設定は、それぞれのバンクボタンを押しながらValueスライダー
・バンク1・2で独立したビートを設定可能
・録音後にLengthの変更が可能。
・Lengthを伸ばすと伸ばした部分の音は、前の部分が繰り返しコピーされる。
・Lengthを縮めてドラムロールの様に使える。
・縮めた後、追加で録音をしなければ元に戻る事ができる。
・録音を一度やると、戻す時には繰り返しコピーとなる(元には戻らない)
・iKaossilatorとの連携
「iKaossilatorとの連携機能」の文字を観て、思わず「AudioのLRを分けて、モノラルにする代わりに片方に同期情報を流すのか!?」などと超妄想したのですが、実際のところは、iKaossilatorにループのWav書き出し機能を追加、SDカード経由でループの読み込みが可能に。っていう話しらしいです。少し残念(期待がでかすぎました)。
ただ、単に「wavを読み込むだけ」って訳では無く、wavにBPM、スケール・キー、Lengthの情報を書き込み、Kaossilator2で読み込んだ際には、それらのパラメータを引き継いで作成が可能。っていうことみたいです。
・自作ループの読み込みについて
iKaossilatorで作成したループ(wavファイル)を読み込ませる際には、BPM、スケール・キー、Lengthが引き継がれます。これは、iKaossilatorで作成したwavファイルの中に情報が書き込まれるため。じゃあ、自分で作ったwavファイルはどうなるんだろう。っていうので、自分で作って持って行きました。
1回目、2小節程度の音を読み込ませたのですが、ループとなりませんでした。ちょっと隙間ができたというか、ループの境目に無音部分がコンマ数秒差し込まれた感じ。ちょっと残念?と思ったのですが、同じファイルを再度読み込ませたら、ちゃんと継ぎ目無く再生されました。ちょっと謎。BPM検出しているのかもしれません。「やってるんですかね?」とKORGの方に質問したのですが「たぶん、、」というちょっと微妙な回答。でもやってるとおぼしき動作ではありました。
あと、一度ちゃんと読み込むとBPM変更時もタイムストレッチされます。かしこいかしこい。
全体的に過去のKaossilatorのどれよりも「音楽おもちゃ」として洗練されています。僕個人、実はKaossilator否定的だったのですが、これなら欲しいです。割とまじめに
[mini kaoss pad 2]
mini kaoss pad 2に関しては、なんというかちょと情報が少ないですよね。実際いじってみると、こちらも洗練されているのが判ります。選択するエフェクトがどんどん実用度を増している感じ。KP3から比べても、あまり使いそうにないエフェクトを外してもっとおもしろいエフェクトを!っていう姿勢が見て取れます。Break LooperとかOverDub Looperとか。Looperしつつ、同時に別のパラメータにLFOをかけるエフェクトが良い感じでした。このへんはKPQでは難しい操作で「なるほど、KPQをあえて『KP4』とナンバリングしなかったのはこういう事なんだなー」と今更感心したり。逆にKPQにしかできない事もあるし。
・MP3再生機能の使い勝手
・ファイル名は半角文字のみ対応。全角ファイルは表示されません。
・タグには非対応。再生ファイルはファイル名のみ表示されます。
・ディレクトリに対応。
・1時間超のmp3も再生できました。
・・・というわけで、この辺は及第点です。普段使いのMP3再生機の代わりにはなりませんが、個人的には「1時間ぐらいのDJ mixを入れておいてそれで遊ぶ」っていう使い方を考えていたので、問題無し。ディレクトリ管理できるのは結構でかいです。
・これでDJできる?
これに関しては「ちょっと難しい」と思います。キューポイントの設定がネックかな。キュー設定後に、キックの頭に持って行く微調整ができません。むしろ、mp3作る時点で調整した方が楽かも。あと、CD-Jなんかのジョグに当たるものがVALUEスライダーのピッチ変更なので、ばたついた時の調整がえらい大変になります。慣れればできるかもしれないけど「パイオニアのCD-J登場以前のCDターンテーブル」ぐらいの難易度は覚悟してください(これ言って通じる人が居るのかはちょっと不安ですが)。
・レコーダとして
ええとまず、マイクがついていますが、これが有効になるのはマイクボタンを押している間だけですので「放置して外の音を録音」という使い方はできないかと。LineIn使った録音なら可能です。
入力のGain調整がぱっと見のI/Fで見あたらないので不安だったのですが、これは調整可能です。FX押しながらボリュームボタン・だったかな。なので、Line入力として使う分には問題なく。
・マルチタッチ無し
Kaossilator2がマルチタッチでドラムの同時発音が可能なので、miniKP2にも何かあるかなとおもったのですが、そういうモノは無いみたいです(まあ、同時に押せてもなあ、、、というところではありますが)。
・FX depthありました
fncのクリックで、いろんな設定ができるみたいで、その中にFX depthがありました。KP3の左側のスライダーにあたる部分ですね。ファンクションの下に潜っているので、チョイチョイ変えるって訳にはいかないでしょうが、無いに超したことは無い感じですね。
こんなところでしょうか。個人的は両方欲しいのですが、いっぺんに!っていうのは無理なので、どっちかを。。。と思っています。で、どっち買うか、、、、悩むなぁ。みんなkaossilator買うだろうからmini kaosspad 2にしようかなあ。。。でもなあ。。。という感じです。
「mini kaoss pad 2」「kaossilator 2」共に、3/24発売予定、定価は16,800円です。
・・・が、実売は13,500円前後となりそうです。ネット上ではkaossilator 2が13,400円というところもあります!!(安っ!!!)