volca workshop 終了!

volcaWS

いや、ちょっと間が空いてしまいました。仕事とか、世界樹とか銀銃とかね(逃亡)。volca workshopお疲れ様でした。図太い音にまみれた、濃密な2時間でした。

BakaOscillatorさんは、volca3台+monotribeを使った見事なライブを見せていただけました。1小節~4小節までしか使えないvolcaシリーズを、パターン切り替えをすることで見事な展開を生み出していました。パターン切り替えを指一本で行うためのゴム足作戦が光っています。再現ライブがyoutubeに上がっていますので、行けなかった!ってひとや、もう一度みたい!という人は是非。VOXのヘッドホン・ギター・アンプを使うっていうのも面白かったです!。

R-9さんは自身で作った、茶箱10周年用に作った、自身の音源を発表しつつ、VolcaをEA-1に差し込んで波形追加+ディレイ追加という提案をしてくれました。electribeとのタッグも是非見てみたいですね。

螢屋さんは、midiを使って3台のvolcaを連携させるプレイ。。。。をそっちのけで、自身の「ゆゆ式」痛volca自慢というか、ゆゆ式について語るというまさかのにゃんぴょうスタイル。。。。うそです。もちろん最後はちゃんとVolcaをYMOの3人に見立てたライディーンの演奏を見せてくれました。

Yebisu303さんはパラアウトしたbeatsをエフェクトに繋いでのドープなライブ。こちらも同じ曲がyoutubeに上がっていますので是非。ちなみにYebisu303さんも痛volca

開発者KORGの坂巻さんも遊びに来てくださいました!今回は痛volcaから、最近のアニメがどうとかいう話を経由しつつ、volcaの開発秘話についてもいくつか教えていただきました。実は今回、volcaのsinc端子は、スタートが同期しない(三つ同期するために、再生ボタンを同時押しする必要がある)のですが、これ、わざとなのだそうです。そういえばmonotribeは同期したのになーと思ったら。なんでも、時間軸に沿って作曲するDAWと、リアルタイムで演奏をする楽器の中間、シーケンサーでもない、生演奏でもないものを目指したとか(細かいニュアンスは違うかもしれないですがこのような事をおっしゃっていました)。毎回そうなんですが、本当に自分たちの作ったものを楽しそうにお話しますね。

そんなこんなのvolca workshop。次回は10月に予定をしています。次はelectribeも混ぜていきますよ。タイトルどうしよう。。。

その前に、8/12にplay volca!です!僕も行きます!まだ持ってないけど!!!

volca workshop タイムテーブル公開

螢屋です。あした8月1日(木)のvolca workshop #01のタイムテーブルをお知らせします。

19:00    OPEN (茶箱)
20:00    START (ワークショップ)
20:00〜20:30 フリーセッションなど
20:30〜20:50 BakaOscillator
20:50〜21:10 R-9 (EPX studio)
21:10〜21:30 MIDIをつないでみよう
21:30〜21:50 Yebisu303
21:50〜22:00 フリーセッションなど
22:00    END (ワークショップ)
23:00(以降) CLOSE (茶箱)

※ 進行都合等により時間が前後、内容が変更となる場合があります。

さて皆さんのお目当てはどれ(どなた)でしょうか。あ、「MIDIをつないでみよう」は主に僕がやります、ここうさんが実機買えてないっていうんで!

volca workshop #01


■date: 2013/08/1(Thu) 20:00~22:00
■fee: 1,500yen/1D


 ※バー営業時間内に行います。
 ※バー営業は19:00~24:00です。先に入ってお酒を飲んで待っていると幸せです。
 ※内容によって、時間が前後する可能性があります。


■於: 音楽喫茶 茶箱@早稲田 http://sabaco.jp/

monotribe用追加キット USBtribe

螢屋です。ちょっと気になってるのが「いっかい」さんにあったKorg MonotribeにUSB端子を付けるキットの記事。USBtribeとな。

USBtribe

僕のmonotribe USB-MIDI改造とはまた違うんですが、PC側から使える機能はほぼ同じっぽいです。まあMIDIの機能自体は、基本的に元からmonotribe本体のチップに入ってるシリアル入出力で実装されてるわけだから、そりゃそうって話。説明読むと、あっちはmonotribe本体の電源もUSBから取れるようにしてあるみたい。

海外のサイトでの扱いなんでちょっと面倒そうですが、興味と覚悟の有る方はどうぞ。

Open Reel Ensembleも出るMakerなライブイベント “DIY MUSIC: OUTRAGE”

ちわっすオラ螢屋。

動物表紙系ソフトウェアエンジニア御用達出版社として知られ、最近ではMaker方面でも名を馳せているオライリー・ジャパンが音楽イベントを開催します。書籍の発刊記念ライブ。レコ発イベントならぬ本発イベントですな。electribe.jp日程表入り余裕でスた。

DIY MUSIC: OUTRAGE

“DIY MUSIC: OUTRAGE”
 『Handmade Electronic Music』刊行記念サウンドイベント

  • 日時: 2013年02月01日(金) 19:30〜22:30
  • 場所: 六本木 スーパーデラックス
  • 出演: Open Reel Ensemble、堀尾 寛太、The Breadboard Band、石井 栄一、Devgon Ash、久保田 晃弘、TADAHi、monb科学省

本のほうが電子楽器・機材の自作や改造、いわゆるサーキットベンディングの話ということで、出演陣も普通の(出来合いの)楽器を使わないメンツ。まあよく知らんという人も、当blogを読むような人生を送っているならば、Open Reel EnsembleとThe Breadboard Bandなんかは一度観ておくべきでしょう。というか僕もこの2バンドしか知りませんのですます…。

Open Reel Ensemble:
一言で言うならオープンリールのテープデッキでスクラッチしますよ、なんですが、音の特殊性もさることながらトータルの芸術性とかステージでのパフォーマンス性とかが非常に高いというか、えーと生で観ないと分からんだろコレ。あとスクラッチって言いましたが音というかスタイルとしてはElectronicaとかChillout辺りが近いのかな?クラブミュージックから出て来たわけではないだろうしスタイルの話をしてもあんま意味ないか。いちおうYouTubeの紹介映像を貼っときます。

とにかく僕はチケット予約しました。君はどうする。

monotribeにUSB-MIDIを内蔵させてみた

そういやもしかしたら世界初かもしれないmonotribeにUSB-MIDIを内蔵させた私が螢屋です。過日Dee-Cie Freaks Vol.3でデビューしたmonotribe with USBですが、ちゃんとした解説を書こうとすると結構時間掛かるのでざっとまとめときます。この手の工作に慣れた人なら「これで改造できるぜ!」という程度の情報量はあると思います。

■ 概略

  • monotribeにUSB-MIDIを内蔵。これまでよく見られたMIDI改造では5Pin-DINの(本来の)MIDIコネクタを付けるというものだったが、本件ではUSBのmini-Bコネクタとした。
  • USB-MIDIクラスドライバで動作し、Mac(とたぶんWindows)ではドライバインストール不要、iPadではカメラコネクションキット直結(セルフパワードハブ無し)で動作。
  • 開発作業を低減。USB-シリアル変換のハードウェアには市販のATMega 32u4ボードをそのまま使用。同ソフトウェアにはMoco for LUFAをインストール、自前でのソフトウェア開発をゼロに。
  • 工作作業量を低減。USB mini-Bコネクタは筐体のプラスチック製の底蓋に取り付け、これまでのMIDI改造で最大の難関であったMIDIコネクタの取り付けに伴う肉厚アルミケースの穴あけを不要に。

■ mini-B USBコネクタ
元からある端子類の下、プラスチックの裏蓋部分に穴を開けてそこにUSBの端子を出した。

monotribe with USB: mini-B USB connector bottom of monotribe

■ USB-MIDI変換
□ ATMega 32u4 ボード:
Strawberry Linux 「ダ・ヴィンチ32U
Arduinoブートローダ版ではない通常版。USBから相互変換されたMIDIイベントはPD2がRX、PD3がTXに、5VのTTLシリアルでやり取りされる。DFUでファームウェアを書き込むため。ISP経由で書ける環境があるならDFUでなくてもよい。更に言えば、Moco for LUFAが動けばいいので他の32u4ボードでもよい。
□ ロジックレベルコンバータ:
Sparkfun「ロジックレベルコンバータ
写真の基板の小さいほうが5Vロジック-3.3Vロジックの相互変換ボード。32u4側がUSB電源で5V動作、monotribeコントローラ側は3.3V動作なのでこれを間に入れる。回路は簡単なので自分で組んでもいいが、それほど高くなかったので作業量を減らすべく採用。

monotribe with USB: ATMega 32u4 and Voltage Converter

■ 取り付け
ざっくり現物合わせでかなり適当。穴あけはダ・ヴィンチ32UのUSBコネクタの出る部分のみ。固定は今のところスポンジと両面テープ。固定が甘いとUSBケーブル接続時にボードごと奥へ入ってしまうので注意。

monotribe with USB: inside of bottom case

■ おまけ: ミキシング機能付きヘッドホンアンプ
入れ替わりの多いクラブ系の現場でサブミキサーが場所取って困るので作成。あとDSのヘッドホン出力が(おそらく子ども向け聴力保護が理由で)低めでゲイン不足になるのでそれを少しは補う意図も(まだ現場では試してない)。

monotribe with USB: appendix - micro mixer for monotribe and battery operated instruments.

■ 謝辞
この改造は、Moco for LUFAの存在を知って思い立ち、また実現可能となったものです。morecat labのYoshitaka Kuwata氏に感謝いたします。