5/28の発売日まで、1ヶ月を切りました。良く訓練されたKORGファンの皆さんは、豚の貯金箱を握りしめてわくわく待機していることと思います。
そんな1ヶ月を切ったmonotribeについて、先日、KORGの坂巻様にお話を伺う機会がありました。いくつか仕様について質問し、回答を頂いた事がありますのでお伝えします。
■webotribeと実機の違いについて
先日こちらでも紹介しました「monotribe」をweb上で再現した「webotribe」について「KORG公式ではないので、操作系がどの程度再現されているかは不明」と但し書きしましたが、やはりずいぶん違っている様です。webotribeを弄ってみて「アレ?」と思った方も落胆なさらず、発売日までに出てくる情報を待った方がよさそうです。
■ステップ数(8+8)について。
僕が一番気になっていたシーケンサーのステップ数について。公式の仕様には「8ステップ」と明記され、さらに公式動画でも8ステップしか無い様に見えます。ただ、前回「残念ながら8ステップ」という記事を書いた後、割と信頼できる筋から「8+8ステップです」という情報がありました(ここまでは先にお伝えしたとおりです)。ただ「8+8と、16ステップはどう違うのだろう」という疑問が残ります。このあたりについてお話を伺う事ができました。一言で言うと「オペレーションの違い」となるみたいです。
実機写真を見る限りステップキーは8ステップなのですが、この8ステップに「裏拍」を入れる事ができる。ということみたいです。つまり1.5、2.5、3.5、4.5…の入力が可能ということ。言い換えると、bpmを半分にすることで16ステップ分。奇数ステップ(表)と偶数ステップ(裏)で分けての入力ができる。ということ。ちょっとこれは変則的な入力ですが合理的で面白いですね。裏拍を入れるためのオペレーションは『パートキーを押しながらステップキー』とのこと。
■パルスによる同期について
「SYNC端子はオーディオ入力だから、monotribe以外の機器とも同期できるよ!」という、21世紀とは思えないアクロバティックかつ好奇心をそそられる同期仕様ですが、「入力は16分、三角波がやりやすい」だそうです。オーディオ入力での同期は本当に汎用性が高く、ざっと話をしただけで以下の様な事ができることになります。
(1)tractorDJのチャンネルを一つパルス出力にあてて同期。
(2)EMX、ESXのINDIV OUTにパルスを出力して同期
(3)electribe(初代系)の出力をLRに分けて、片方をパルスにして同期。
(4)DS-10の出力を(略)
※(3)(4)はモノラルになっちゃいます。
それ以外にも、16分のパルスを8分にすれば1/2の速度になるでしょうし、変則でパルスを出してポリリズム的な使い方もできそうです。パルスを出している機器がSwingすれば、それも追従するということなんですが、先に挙げた「裏拍」がどういう挙動になるのか、ちょっと気になりますね。
monotribeは5/28日発売、定価は21,000円です。