KORG volca sampleに加えて更に新製品とアップデートで(ある意味)秋祭り

今回発表のエレクトライブ(のシンセの方)がただ小文字で “electirbe” と名付けられていてサブネーム(SXとかMXとか)がない、という事実に気が付いて驚愕している私が螢屋です。「Newニンテンドー3DS」や少し遡って「新しいiPad」とかサブネーム無しの製品ブランディングが少しキテる感ありますが、行き着いたかこれは。

volca sample (to be released)

さてここうさん( @kokou_ )が新しいelectribeについて記事出してくれてますが、他にもgroove machineやガジェット系でも発表がありました。

なによりvolca sampleです。まあbass/beats/keysが出た時点で「次はややロービットのサンプラーとか各モデルまとめられるミキサー兼エフェクターが欲しい」みたいな話を誰と(いう相手)はなくしてたこともあって、まあ直球で来たなー、というところです。ちょっと普通の人には想像しづらいだろうところがサンプル音源の流しこみ手段。サイトには今のところ専用iOSアプリで可能、としか書かれていません。スペックを見ると、デジタル(的なものを受けられそうな)入力インタフェースはMIDIかSYNC INしかありません。確かMIDI規格にサンプリングデータを扱う方法の規定が一応あったはずなんですが、iOSデバイスでMIDIを扱うには別途インターフェースが必要になってしまいます。したがって、ファームウェアアップデートと同じく、SYNC INへモデムの変調音(ピー〜ガリガリってやつ)を流し込む、というセンかと思われます。

mini kaoss padは2Sへアップデート。サンプリング機能の充実を謳っています。現在サイトで公開されている動画などではちょっと仕様が不明確ですが、前機種のキュー付mp3再生機能からどの程度踏み込んでいるのか気になる所。

一方、先週のボカロイベントで既に発表、デモされていたのがMIKU STOMP。初音ミクとのコラボは少し前にミクモデルのエレピをファミマかどこかのキャンペーンの賞品として行われていました。まあちょっと手に入れるにはアレコレ敷居が高い感じでしたが、今回はギター向けエフェクターとしての市販。内部機構的にはおそらくポケミクのチップ(NSX-1)と音程検出用のチップの組み合わせでしょう。音程検出はアナログ時代のMS-20からありましたが、今回もモノフォニック(和音不可)です。ただこれ、単音(のメロディ)ならだいたいいけるはずで、おそらくシンセや、プリアンプ等噛ませばマイクでもいけるでしょう。となると結構色々できるはず。

さてtaktileシリーズのiPad対応もありますが、iPadのアプリKORG GadgetとiPhoneでもいけるiKaossilatorはマイナーバージョンアップ。音源の種類がアプリ内課金で増やせるようになったり。というかバージョンナンバー上はパッチレベルのアップデートですが使い方によってはでかいのがAbleton Live連携(エクスポート)。特にiKaossilatorはパターンシーケンサに当たるものだけでソング的な機能がなかったため、「単体では楽曲完成までもってけない」とお嘆きの向きにはおすすめできそうです。単体で何曲か出してる僕でも更に音を増やすor整理するにはDAWや外部のサンプラー等を使うことになるので、これは有難いです。Live連携は新しいelectribeとelectribe sampleでも押し出されています。

korg-electribe

なお吉例に則り、今回もKORG iOSアプリのセールが実施されています。9月8日までと短いので待ってた方はお早めに。

ざっと駆け足で秋祭りをみてみましたが、皆さんはいかがでしょうか。私はvolca sampleとelectribeとelectribe sampleに誰(のキャラ)を担当させるかで頭を抱えています。では。

投稿者: HOTARU-YA(螢屋)

長年だらだらとDTMを続けていたが、KORG ELECTRIBE MXの入手をきっかけにダンスミュージック制作を開始。音系同人即売会「M3」へのELECTRIBE持ち込みに飽き足らず、クラブ活動に手を染める。electribe/volca等のガジェットデバイス、M01DやiKaossilator等のアプリを用い、ライブ/インプロビゼーション/DJを織り交ぜたパフォーマンスを行う。 高天原応用通信研究所(TAIL.NET) 創設者兼所長。